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同世代なのでとても話しやすいです!
―早速ですが、ハンドベルさんの業務内容を教えていただけますか?
岡田:開業当初はドライフルーツとかナッツの加工品、製造販売ですね。国内でナッツは殆どできないので、海外から輸入したものを自分のところで個包装にしたり、他のメーカーさんのふりかけとかの原材料として業務用として卸したりとかそういった形のことを最初はしていました。
ただ、2019年5月に開業してから半年でパンデミックが始まって、全てのものが止まって、僅か1年でロックダウンになってしまったんで最初に計画していた創業計画がぐちゃぐちゃになっちゃって。最初はそうやって売上を伸ばしていこうと思ってたんですけど、それができなくなっちゃって。
コロナ中に方針を転換しまして、せっかく広島県の尾道市で開業したんで、尾道という地の利を活かした商売をやっていきたいなと思って。尾道っていうとレモンの生産量が日本で一番なんです。だから瀬戸内のレモンを使った商品の開発を始めようと思って。
ちょうどコロナ禍だったんで出張もできないし商談もできないし、身動きがとれなかったんでその時間を有効活用して、そこから瀬戸内レモンを使った商品の開発を始めました。
村田:それがレモンジュエリーですね。
岡田:そう。それで開発できたのがレモンジュエリーっていう瀬戸内レモンをギュっと凝縮したような商品なんですけど。これ開発に3年かかったんですよ。
村田:見た目が凄い綺麗ですよね!これをコロナ禍の中で研究開発されたってことですよね。
岡田:そうです。夜な夜な自分の会社でスポイドでアルギン酸という物質をカルシウム水溶液に滴下するんですけど、滴下すると球体になるんですよ。
この技術っていうのは広く知られている人工いくらを製造する技術なんですけど、全然難しいものじゃなくてほんとに小学生の夏休みの課題でやるような技術なんですよね。それを夜な夜な会社でやるっていうね。
村田:楽しそうですね。
岡田:いやいや。嫁に頭がおかしくなったんじゃないかって(笑)
村田:確かに見た目がいくらに似てますよね。
岡田:そうですね。この白濁したところがレモン果汁で黄色い部分がレモンオイルになっています。だから瀬戸内レモンをギュっと凝縮したような。
この一瓶にビタミンCがレモン3個分入っていますので、もの凄い酸っぱいです。
こうやって写真出ていますけど、レモンを絞るんじゃなくてこうやって食べていただく。今、インスタ映えするっていうのが一番キーワードですので映える料理に。
村田:こういった風にアイスクリームとかカキに載せていただくとか見栄えもいいですよね。凄くオシャレというか高級感があるというか。
岡田:それだけでワンランク上のお料理に。
うちのホームページから買っていただいているお客様のデータを見ると殆どが40代以上の女性の方。尚且つ、高級な港区であるとか世田谷区であるとかそういった方々が多いので、たぶんホームパーティを頻繁にされているような方々に突き刺さっているんじゃないのかなと思います。
あと唐揚げにレモンを絞るとか絞らないとかっていう問題があるんですけど、これで解決するんでね(笑)
村田::確かにレモンはかけないでっていう人もいますもんね。
岡田:ただ、開発したら化学の話なんで、なかなか同じように製造するっていうのがスポイドでやるとできなくて。それで広島国際学院大学に化学の先生がいるんですけどその方に相談をして、一緒に開発をしようということで産学連携でこれを製造する機械を機械屋さんと一緒に作って。それで先生と私とその機械屋さん三者で特許をとりました。
この商標もとりました。レモンジュエリーっていう。食品ってすぐ真似されるんで。もみじ饅頭でも一体何社あるのみたいな。すぐ真似されるんでこうやって特許をとったり商標をとったりですね。
村田:これから夏になるとより季節っぽいですよね、レモンというとね。
岡田:そうですね。お蔭様で4月の終わりから広島駅で販売していただくようになって、広島駅のバイヤーさんに聞いたら1年間で一番売れるのはお盆って言ってました。お土産が。
確かにゴールデンウィークとか正月とかってどこかに遊びに行くような感じじゃないですか。でもお盆って帰省するでしょ。だから帰省客がちゃんとお土産買うんですよね。そういうことだと思います。
このゴールデンウィーク中も広島駅で1日にだいたい2、30個売れていたんで。やっぱり広島駅です。中四国のターミナルで一番です。姉妹品っていうかレモンカシューっていうカシューナッツにレモンのパウダーでコーティングしたやつも1日80個売れたんですよ。
このゴールデンウィーク、広島駅で私も見ましたけど凄い海外のお客様が多くて、欧米人が。去年のサミットもまだ引っ張っているような感じですかね。世界遺産も2つありますからね。
村田:広島駅って外国の方がほんと多いですよね。
岡田:バイヤーが言うには外国人ってお土産を買わないらしいんですよ。そういう風習がない。買って帰って配るっていうのがないらしいんですよ、欧米のほうは。その代わり来て飲み食いを凄いするんですよ。確かに商店街とかでも飲み食いしているイメージじゃないですか。
このゴールデンウィークが過ぎて今が一番暇な時期なんですけど、これからお盆に向けて色々在庫を作っていきたいかなと思っています。
村田:創業してから5年ぐらいになるんですかね、もうすぐ。
岡田:そうですね。2019年なんで。
村田:だから5年ですよね。
岡田:次が6期目ですね。今月から。
村田:うちの事務所には創業時から来られてましたよね。
岡田:そうです。私、名古屋に仲の良い食品の問屋をやっている社長さんがいるんですけど、その方に創業の相談を色々乗ってもらっていたんですけど、会計ソフトのfreeeっていうのが便利だよっていうふうに聞いて。
逆にfreeeをやられている会計士さんを探したら当時、広島県東部で扱われてたのは先生のとこだけだったんですよ。
村田:確かに当時はいなかったですからね。
岡田:事務所に私がお邪魔してご相談したら、日本政策金融公庫さんを紹介していただいてそこで融資を受けることができ、創業に至るという。
村田:そうですよね。懐かしいですよね。freeeをお使いっていうことで。
岡田:私も珍しかったと思うんですよ。freeeを使いたいっていうので。
村田:5年前ですからね。今でこそ結構普及してますけれど。
岡田:前の会社でシステムとかも面倒を見てたんですけど、会社内にサーバーを立ててそれに会計ソフトを入れて5年ごとにハードを変えていかなきゃいけないとかもありえないと思っていて、それはもう絶対クラウドですよ。社内にサーバーを置くってあんまり(笑)
今でこそクラウド会計って普通になっているけど5年前そんなに主流ではなかったんですよね。でも良かったですよ。それでここの事務所とも出会えたので。
村田:ありがとうございます。ほんとに先見の明がおありで(笑)
岡田:いえいえ。その名古屋の社長に教えていただいたんで。斬新でしたよ。領収書を写真に撮って送るみたいな。そんなことを聞いて。そんなのあるんですか!って目から鱗でしたけど。
会社を立ち上げるって人生でやったことないので凄く助かりましたね。お蔭様で皆さんにご協力いただいて今があるんじゃないかなと思っていますけど。
村田:freeeはスマホでも見られたりするんですかね?
岡田:そうですね。スマホでも見たりしますよ。
村田:パソコンでも見たり、リアルタイムで情報を共有できるからいいですよね。
岡田:銀行口座とかも同期もできますしね。あと、うちが販売システムを別のものを使っているのでそことリンクできたらいいんですけどね。
村田:freeeさんも色々とアプリを作られているみたいなんで。
岡田:広がってますよね。逆に僕はこれ以外知らないのでこれから乗り換えるっていうのもないですよ。そんな高いものじゃないし。クラウド会計じゃfreeeさんが強いですよね。
先生のところのお客さんは皆さんfreeeですか?
村田:自社経理のところは皆さんほぼfreeeさん使われてますね。
―ちなみに当事務所に初めてに来られた時、他の税理士事務所さんと比べたりはなかったですか?
岡田:先生のところしかfreeeを扱ってるところがないから一択でしたね。広島市にはいらっしゃったんですけど遠いでしょ。なかなか行けないから。
でも、滞りなくこの5年間お蔭様でなんとかやってもらっていて。隣町ですけど車で30分ぐらいで来れちゃうので。
村田:毎月来ていただいて。
岡田:助かっています。
村田:いえ、こちらこそありがとうございます。
―初めて先生に会われた時の印象はどうでしたか?
岡田:たまたま同い年だったんですよ!ですから話もしやすいですよね、同世代なんで。
村田:税理士って高齢の方が多いんですよね。
岡田:そうですね。イメージ的に。
村田:うちは開業前後の方が来られるんで、結構同年代の方が多いですね。
岡田:そうですか。40代が1つの転機ですしね。
ほんと笑われるかもしれないですけど、私は42歳のときにマツダスタジアムにカープの試合を見に行ったときにそれこそ同い年の黒田投手がマウンドで命がけで投げていたんですよ。
あれを見たときに俺はまだまだやれるんじゃないかなって思ってそれが独立のきっかけだったんですよ。
村田:黒田投手のピッチングから気持ちが入ってきたんですね!
岡田:大リーグから大型契約を蹴って、20億だか40億だかの契約を蹴って広島に3億で帰ってきて男気溢れるね、凄いですよね。見に行ってほんとに命がけで投げているなと思って。
村田:すごいですね!それで独立。実際に独立される行動力が凄いなって。
岡田:まだまだやれると思いましたね。
村田:その黒田投手の気持ちを受け継いで今も日々頑張られているんですね。
岡田:あれもたまたま同い年だったんで。
村田:同世代っていいですよね。
岡田:社長業を始めて色んな会合とか今まで行かなかったところに行くようになるじゃないですか。そしたら結構同い年の社長が多いんですよ。だからまたそこで感化されるというか負けられないじゃないですか。
圧倒的に親から引き継いだ方が多いんですよ。多いからこそその方々も応援してくださるというか。自分は一人で起業したんで。そんな感じで切磋琢磨やっています。
―これから開業される方へ、アドバイスなどありますか?
岡田:経験としてって言ったらおかしいんですけど、サラリーマンのときには見えない景色が沢山見れるので。
特にこのコロナ禍で4年ぐらいマイナスでしたけど、アフターコロナでこれから絶対に景気はよくなっていくし株価だって凄いことになっているしチャンスじゃないかなと思います。だから前を向いてやってもらいたいですね。
村田:実際に独立されてどうでしたか?
岡田:大変でしたね。こんなことまで考えないといけないのかと思いました。大変だけど楽しいって言ったらあれですけど、ほんとに見たこともない景色がいっぱいあるので。
村田:そうですよね。オリジナルの世界に1つしかない商品を扱って。
岡田:繋がりもステージが上がるというか周りが社長ばかりになるので。
村田:商品を通じて色んな人と関わりが持てたらいいですよね。
岡田:開業する人達とか代表取締役の方は志の高い方が多いので絶対プラスになると思いますね。
村田:刺激を受けながらですね。
岡田:チャンスです、これからまだね。
村田:迷われている方がいらっしゃったら一歩踏み出してごらんっていう感じですかね。
岡田:そうですね。やってみないと。命がけでやったほうがいいです。死なないから(笑)
村田:「必死でやれと。死なないから!」名言いただきましたね(笑)
岡田:私は黒田を見てですね(笑)
-今後の目標などありますか?
岡田:今後期待しているのが世界バラ会議。福山で来年開かれるじゃないですか。世界中からバラを謳った町の代表の方々が集まって色んなイベントが開かれるらしいので。
次はレモンジュエリーじゃなくてバラのフレーバーのものを作りたいなと思っていて。バラ会議に合わせて。
村田:いいですね、バラ。福山にマッチしますもんね。
岡田:ヒアルロン酸とか入れて美意識の高い女子に買っていただこうかと。
村田:気になる!って手にとる人が多いかもしれないですね。
岡田:ヒアルロン酸、めっちゃ高いですけどね。それをちょっと考えています。
村田:また新商品をこれからね。
岡田:どんどん作っていかないといけない。売り場は色々広がってきたので、あとはアイテムを拡大していけば売上も必然的にプラスになっていくかなと思っています。
村田:レモンジュエリーでいろんな繋がりもできたでしょうからね。
岡田:JRの方と今話しているのが大きなターミナル、岡山だったら例えばマスカットとか福山だったらバラですけど博多だったら柚子とか大阪だったら分かんないけど京都だったらお茶。色んなことができるので。
最終的には銀河鉄道999みたいなのができれば宇宙食としてこれを提案したいなと。宇宙は液体は難しいので調味料をこうやって凝縮してしまえば宇宙でも食せるので。お酢でも醤油でもなんでも固められるので宇宙食として提案を最終的にはしたいですね。
村田:凄いですね!発想力が!
岡田:会社の近くに私の通った小学校が、300m、400m先にあるんで。それこそ人工いくらの技術は簡単なんで。この二重の丸にするのは難しいんですけど、一重にするのは簡単なんで、いずれ余裕ができたら小学校で化学の話とかもできたら面白いなと思って。大学の先生も呼んでね。地域の貢献もしないといけないし。
SDGsにも取り組みながら時代に合わせたビジネスも展開していきたいなと思っています。
村田:楽しみですね。地域貢献と地元PRと。これからも応援しています!
岡田:ありがとうございます。
最後になりますが、新しい時代“令和”と共に生まれたブランド「ハンドベル」。神聖な教会の鐘から生まれ、その澄んだ響きが“天使の音”と呼ばれるハンドベル。
ハンドベルが奏でる美しいハーモニーのように、当社製品がお客様の心に響き、いつまでもお客様を魅了しますよう、従業員一同たゆまぬ努力を続けてまいります。
村田:素敵な社名の由来ですね!本日はいろいろお話が聞けて良かったです。ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
岡田:こちらこそ今後ともよろしくお願いいたします。
ハンドベル株式会社
【尾道市】
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